いわき市 健康的な生活を守る土壁
2018-01-30
健康的な生活を守る土壁と美しいテイストにする白壁
日本の古い昔の民家は、粘土質の土に水と藁を混ぜてしばらく寝かせた材料を、竹で格子状に編んだ下地の上に塗ってできた壁でした。
しかし、住宅建築の技術や使用建材の変化に伴って、こうした土壁の住宅が減少していたのですが、健康的な生活を守るということから近年見直されてきています。
では、どのような魅力があることで見直されてきているのでしょうか?
魅力あるメリットのひとつは耐震で、地震の初期の揺れに対して有効な耐震壁として働きます。
実は、地震時の力をいったん受け止めて、その後に絶妙に躯体にその力を受け渡す役目を果たすのです。
また、耐震性能だけでなく防火性能にも優れていて、火災初期に水分が蒸発して、その時の気化熱の仕組みで壁の表面温度が上昇するのを防ぎます。
そして壁体内の水分が抜けた後は、その抜けてできた穴が空気層を作って熱を遮断するので、外側が700℃になっても内側の表面温度は90℃程度にしかならないのです。
これは、東京大空襲の炎の中で辺り一帯が焼野原になった時でも、土蔵だけが残って中の物も無事だったことが証明しています。
粒子と粒子の間の中に100万分の1mm程度の空気中の水分を貯める隙間があって、それにより調湿性能も優れているのです。
空気の湿度が上昇すると空気中の水分を液体化してその隙間に貯めますし、外の空気が乾燥してくるとその水分を気体化して放出するのです。
このような仕組みで室内の空気環境を一定の範囲でコントロールする性能は大きなメリットと言えます。
また同様にタバコのヤニなども吸着しますし、人間に有害な物質を換気扇に頼らずに除去することが可能といった空気清浄の働きもあるのです。
このように魅力的なメリットがある一方で、施工時間がかかって工費が高くなりやすいといったデメリットもあります。
また、一概には言えないことですが画鋲は刺さりませんし、ボロボロと欠けてしまうこともあります。
それから施工する左官職人の腕の影響で左右される部分でもあるのですが、壁の角に年月を経るとヒビが発生することがあって、このようなデメリットがあることも知っておく必要があります。
ただし、そのデメリット以上のメリットがありますし、日本の気候風土を考えた時に適していると判断する方も増えてきていることから、改めて見直されてきているのです。
こうした土壁の上に白い漆喰を塗った白壁塗りというのもあって、この白壁が住宅を美しいヨーロピアンテイストにしてくれることもあるのです。
ただ、住宅全体が全て白にしてしまうというのも、平板な印象を与えてしまうので、外構エクステリアに用いるのがおすすめです。
門袖壁や門柱など門廻りやプライベートガーデンなど、色調が異なる部分で用いると全体を引き締めてくれますし、どことなく風格を高めてくれる感じがします。
海外の住宅な真っ白でも良いのでしょうが日本の住宅に適さないので、外構エクステリアで部分的に白壁でアクセントをつけてみるのがおすすめです。
いわき市 健康的な生活を守る土壁なら、「「平山左官工業」にお任せ下さい。